決め顔

夏休み。補助輪の取れて幾ばくかのチビッ子たち。
バイクやそれに乗る私に対する羨望の眼差しは、太陽よりも熱い。
その熱視線であわや熱中症といったところ。


そんな彼らに対して失礼の無いように、決め顔で返すようにしている。
「ねえ、ママ!最高にクールなライダーだったよ!!」
「まあ、それはよかったわね。」


僕は彼らの南光太郎でありたい。