ボーナスシーズン

盆休みに行く海外旅行の軍資金だとか、大型テレビを買うだとか、何だか景気のいい話を聞く。
穴が開いて限界の靴をやっと買い換えられるとか、ただ単に色が落ちたジーンズを買い換えられるとか、タコ焼きのソースがべっとりついてしまったカバンを買い換えられるとか、スペシャルな感じが全く無い。


滝のように返ってきた報告書の追加実験をちまちまとやっていたら、様子を見にきた上司に言われた。
「あるもんでなんとかするのは大したもんだけど、なんか、可哀相な感じがするよ。」


今必要なものはスペシャルな感じなんだよ。