情熱と計画性

富士山は何県にあるのか。東京都には無い。
「トーキョーと言えば、秋葉原秋葉原と言えばメイド喫茶なんだろうが!」
メイド喫茶ぁ〜?」
ビール2リットルと焼酎ロックで酔いながら、就寝。


行く先をどうするか決めかねたまま、朝Ymoto氏が車で合流する。
「どうしますか?候補として、メイド喫茶と富士山が上がってます。」
「その選択肢やったら富士山になるやん。」とYmoto氏


富士山方面が決定した。河口湖ICに到着。
「河口湖から富士山を眺めるのもアリですな。」
「ここまで来たんなら登らないといかんやろ。」
「富士山に登るなんで十数年ぶりや」
ドライブウェイで富士山の5合目へ。途中でイカ焼きを食べる。焼きトウモロコシを食っていたfujikawaと交換。
彼がイカ焼きを持ち上げた瞬間、風が吹いて皿が舞い袖に汁が付く。「イカ臭い男」に認定。

5合目でそばを食べた。関東に来てから、はじめて当りに巡った。ここだったのか。


問題は帰りだった。何も考えちゃいないのが悪い癖だ。思い出したが、「自分探しの旅2002」をやったときも「ひたすら北へ」とか、「鳥取観光〜君は大砂丘を知っているか!?」でも、「はあ?今から行くぞ」と22時ぐらいから出発した。おかげで馬の背から日の出が見れたのだが。


どうせなので、Ymoto氏が名古屋に帰るのだから、そこで新幹線にのって実家に帰ることにした。

長いドライブをしている途中で冷静になり「富士山でも悪くは無かったが、横浜の中華街とか思い付くべきじゃなかったか?」
「東京の知らない街で、地元民のフリをする計画はどこで消えたのか?」


仕事で東京に行ったのに富士山のお土産を持ち、途中のサービスエリアで五平餅を喰ったfujikawaは「今日のできごとに現実感が感じられない。」と言っていた。


私の手取り金額を聞いて「そんな会社は辞めてしまうべきだ。」と心配してくれたYmoto氏が高速、ドライブウェイ、ガソリンなど移動にかかった費用は全て払ってくれた。さらに「5000円ぐらい貸そうか?」など。
金はちゃんと持ってたのにね。


ここ最近感じていた息苦しさが解消している。霊峰富士山のパワーだろう。